料理や身体を均一にあたためます
赤外線とは可視光線の赤色より波長が長い電磁波のことで、1800年にイギリスのハーシェルにより赤外線放射が発見されました。
現代では家電用のリモコンや暖房、医療機器や調理器具などに利用されています。
温度の低い表面燃焼を利用するため、電気オーブンやオーブントースターで料理を短時間で均一に焼くことができるのです。
赤外線ランプは熱を伝えて体の芯から温める効果があるためで、こたつやヒーターなど暖房にも活用されます。
赤外線ランプの暖かみのある赤やオレンジがかった色は太陽を連想させることから、心理的な相乗効果があることも赤外線の強みです。
理学療法の分野にも利用されており、軟部組織損傷や慢性関節リウマチ、腰部筋肉系統の疾患に赤外線治療装置電気ランプが市販されています。
血管を観察するためにの静脈ファインダーや、監視機器として夜間視界を明るくするための照明にも使われており、赤外線ランプはあらゆる分野で需要を増進中です。
赤外線ランプは熱効率を高めるために温度を低く設定しています
遠赤外線ランプはフィラメントの温度を低くすることで、赤外線をより多く発生させられるという特徴があることが知られています。この赤外線ランプは空気を暖めなくとも直接にその物体の表面を加熱させることができるため、熱効率がよいです。しかも250ワットや500ワットといった大容量なうえに寿命も長く、工業分野でも多く利用されています。身近なところでは暖房器具に使用されたり、発汗作用があることから美容器具としても利用されることが多いです。中でも赤外線を利用したハロゲンヒーターランプは直に風を当てても、放射熱量が変化することが殆どありません。
高性能なうえに小型で軽量なので、スペースを取らず、環境にも優しいのが大きなメリットです。その他にも半導体の製造過程における液体加熱や太陽電池基盤の加熱などでも大いに活躍しています。これからは照明分野よりも、このような効率の良い熱源としての役割を果たしていくことが予想されます。